どうも、ニナです。
帰省したタイミングで「曲げわっぱ」の製作体験に参加してきたので、その過程を記事にしようかと。
曲げわっぱに関しては小学校の授業で触れたり、社会科見学等で製作現場を訪れる機会があったので「あぁ、有名な工芸品なんだな」と思っていたのですが、上京してから曲げわっぱを知らない人が意外と居て驚くことが。
それもそのはず、曲げわっぱは私の地元の伝統工芸品なの。(小学校の授業で取り入れられるのも当たり前ということね…)
曲げわっぱとは?
曲げわっぱとは、スギやヒノキなどの薄板を曲げて作られ円筒形の木製の箱のこと。曲物であり、本体とふたで一組になる。主に米びつや、弁当箱として使われる事が多い。
単なる工芸品と捉えられがちだが、ご飯が傷みにくく、軽量で持ち運びがしやすいといった実用品としての利点がある。ヒノキや秋田杉の美しい木目と色合い、香りの良さ、普遍的なデザイン等が再認識され、老若男女問わず根強い人気がある。
wikipediaより
曲げわっぱの特徴はなんと言っても、素材のスギやヒノキの香りがすること。
吸湿性があるため、食材の水分を吸収して傷みにくくしてくれます。ご飯に関しては冷めにくく硬くなりにくくなるため、ふっくらさが持続する働きが…!
また、天然の素材を使っているため、使っていくうちに素材の味が出てくるので愛着が湧いてくるのも良さのひとつです。
わっぱビルヂング
今回、製作体験をしたのは「わっぱビルヂング」というところ。
JR大館駅から徒歩5分もかかりません。車で訪れる場合はビル裏手に駐車場があるので、そちらを利用出来ます。
わっぱビルヂングは1Fにて「曲げわっぱのショップとギャラリー」「S.witch cafe」というカフェ、そして2Fは「MARUWWA」というシェアオフィス、コワーキングスペースを提供しています。
いつかカフェも利用して記事にしたいです。そして2Fのコワーキングスペースについても。(私が理想している東京⇔秋田の2拠点生活が出来るようになったら是非とも使わせて頂きたい…)
製作過程
わっぱビルヂングで作れる曲げわっぱは以下の2つです。
丸弁当箱
- サイズ 四寸
- (容量約500ml)
- 5,940円(税込み)/人
- 体験時間は約2時間
お茶碗二杯分ぐらいのご飯が入る、白木のお弁当箱です。ご飯とおかずを入れたお弁当箱という使い方も出来ます。また、あまったご飯を入れ、おひつ代わりにもお使いいただけます。
パン皿
- 形:丸
- サイズ 約18cm
- 3,780円(税込み)/人
- 体験時間は約2時間
焼きたてのパンの蒸気を適度に吸い、さっくりとした食感をそのまま味わえます。天然杉の香りも相まって、トーストが抜群に美味しくなるパン皿です。
あらかじめ、曲げわっぱとなるおおまかな型は用意されているので、私たちが手を加えるのは主に「ふた」と「底」の部分です。
一番難しかったのは底に糊をつける工程。糊は多すぎても少なすぎてもダメなので、量の調節と表に晒される部分に糊をはみ出さないように塗るのが難しかったです。
曲げわっぱの本体とふたの高さを合わせるために鉋(かんな)を使うのですが、これが面白いの何のその。ずっと削りたくなるような感覚でしたが、削り過ぎるとふたが無くなってしまうのでそれは避けました…。
最後の仕上げに、曲げわっぱのふたを何段階ものヤスリを使って角を無くす作業があります。これがかなり力の入る作業です。
完成
完成しました〜!用意されているパーツを組み立てて、形を整えるだけ…と簡単だと思ってましたが意外と手のかかる作業でした。これを一から作るとなるとどれだけ時間がかかることでしょう…。
自分で作った、愛着のある曲げわっぱを長く使用するためにも、以下の2点は守りましょう!
・連日で使用せず、きちんと乾かして一日置きに使用すること
・重曹や漂白剤、中性洗剤を使用しないこと
そう、曲げわっぱは毎日使うことが出来ないのです…(笑)「毎日曲げわっぱでお昼ご飯を食べたい!」という方はもうひとつ曲げわっぱを作るor購入して交互に使用するのをおすすめします。
大館市にいらっしゃった際は是非、伝統工芸品「曲げわっぱ」の製作体験をしてみて下さい。思い出の品となること間違いなしです!
それでは、また次の記事で。